都会の中で里山に出会う。【縄文温泉 志楽の湯】で味わう静けさと癒しの時間

川崎の住宅街にありながら、一歩足を踏み入れると広がるのは、まるで里山のような静けさ。
「志楽の湯」は、日常の喧騒を忘れ、心と体を整えるための場所です。
訪れた人が“健幸(けんこう)”な状態で帰り、またその感覚を求めて足を運ぶ、そんな循環を大切にしています。
自然と精神性が融合した、唯一無二の湯処

志楽の湯の大きな特徴は、その空間づくり。
熊本の黒川温泉再生にも関わった後藤哲也氏の監修のもと、自然美と精神性を兼ね備えた空間が広がっています。
露天風呂には、八ヶ岳から運ばれた約230トンもの安山岩を使用。
さらに九州・大分の山奥から移植された自然木が配置され、都市にいながら原生の自然に包まれるような感覚を味わえます。
その根底にあるのは、縄文時代の生命力。
現代の生活の中で失われがちな“元気”を呼び戻すことをテーマにしています。
数十万年前の海水が生んだ、濃厚な天然温泉

温泉は地下1,300m以上から湧き出る「化石海水」由来。
ナトリウム塩化物強塩温泉で、ミネラルを豊富に含み、体に成分が残りやすいのが特徴です。
タラソテラピー(海洋療法)に通じる効果も期待されており、体の芯からじんわり温まります。
さらに湯船には、140年前に実際に使われていた味噌樽を再利用。
男湯には御柱をイメージした風呂、女湯には勾玉をモチーフにした風呂など、細部まで個性が光ります。

裸足で感じる“縄文道”。足裏から整う不思議な体験

浴場へと続く通路で、思わず足を止めてしまいました。
足元に広がるのは、波紋のように整えられた凹凸のある道。
これは「縄文道」と呼ばれ、足裏のツボを刺激するように設計されています。
裸足で歩いてみると、足の裏にしっかりとした刺激。
最初は少し痛みを感じるものの、不思議とそれがクセになってくる感覚があります。
一歩一歩踏みしめるたびに、体がじんわりと目覚めていくような感覚。
ただ通るだけの通路ではなく、“体を整えるための導線”として作られているのが印象的でした。

空間ごと楽しむ、志楽の湯のサウナ体験

志楽の湯のサウナは、男女でまったく異なる魅力を持っています。
男湯は、木の温もりに包まれたシンプルな空間。
段差のあるベンチで座る位置を調整でき、上段ではしっかりとした熱を感じながらじっくり汗をかくことができます。
無駄のない造りだからこそ、静かに自分と向き合い、“ととのう”ことに集中できるのが特徴です。
一方、女湯のサウナは、洞窟のような独特の空間。
土や石を思わせる壁に囲まれ、やわらかな蒸気が体を包み込みます。
視覚的にもリラックスでき、空間そのものに癒される感覚が味わえます。
同じ施設でありながら、ここまで異なる体験ができるのは珍しいポイント。
志楽の湯のサウナは、単に汗をかくだけでなく、“空間ごと楽しむ”ことができるのが魅力です。

志楽の湯を満喫するおすすめの過ごし方

せっかく訪れるなら、時間に余裕を持ってゆったり過ごすのがおすすめです。
入浴前に水分補給をして体を整え、まずは内湯で半身浴からスタート。
その後、「3〜5分入浴+1分休憩」を繰り返す“分割浴”でじっくり体を温めていきます。
露天風呂では、温まったあとに外気浴を取り入れることで、より深いリラックスへ。
湯上がり後は、畳の休憩スペースでゆっくり休むのも忘れずに。
整体やリラクゼーション、軽食が楽しめる施設も充実しています。
温泉だけじゃない。食と癒しも楽しめる複合空間

館内には、自然食中心の軽食・喫茶「健幸キッチン」や、そばレストラン「志楽亭」も併設。
入浴とあわせて楽しむことで、心も体もより満たされる時間になります。

日常を離れ、“本来の自分”に戻る場所

志楽の湯は、ただ体を温めるだけの場所ではありません。
自然に包まれながら、ゆっくりと自分を整える。
そんな時間を求めている人にこそ、訪れてほしい場所です。
縄文温泉 志楽の湯

この記事書いた人
べん
おんがくと写真と散歩が好き。
ゆるく生きたいライターです。
日常のなかにある、まだ知らない地域の魅力を、いっしょに見つけていけたらうれしいです。


