鹿島田で愛される銭湯【多賀良湯】の魅力を徹底レポート

鹿島田駅周辺で、昔ながらの銭湯を見かけたことはありますか?
銭湯やサウナが好きで、普段からいろいろな場所に足を運んでいるのですが、地域にはまだまだ魅力的な銭湯があると感じています。
何気なく通り過ぎてしまいそうな場所にも、長く地域に根付き、多くの人に親しまれてきた銭湯が残っています。
今回は、地域で長く親しまれている銭湯【多賀良湯】を取材させていただきました。

取材に応じてくださったのは、店主の中村玄さん。
多賀良湯の創業は1947年(昭和22年)。長い歴史を持つ銭湯です。
現在の建物は、約19年前に建て替えられたマンションタイプですが、それ以前は昔ながらの平屋の銭湯だったそうです。
平屋の頃から通っている常連の方によると、名前も時代によって変化してきたとのこと。
「ひらがなだった時もあったし、“宝湯”と書かれていたこともあった」と話します。
そして気づけば現在の「多賀良湯」という名前に。
実はその名前の由来は誰にもわからないのだそうです。
「なんとなく、めでたそうな字を並べた感じなんだよね」と、どこかユーモアのあるエピソードも印象的でした。
住宅街に佇む多賀良湯の外観

鹿島田駅から歩いて数分。大通りに面した場所に、「多賀良湯」はあります。
周辺には住宅も多く、地域に溶け込むように佇んでいるのが印象的です。
現在の建物はマンションタイプとなっており、一見すると銭湯とは気づかず通り過ぎてしまいそうな外観。
しかし入口には、「たからゆ」と書かれた看板と青いのれんが掲げられており、どこか懐かしさを感じさせます。
この日は入口近くにある桜の木が、三分咲きほどに花をつけており、やわらかな季節の雰囲気を添えていました。
自転車が並ぶ様子からも、地域の方が日常的に通っている銭湯であることが伝わってきますね。
湯に浸かると、自然と力が抜けていく

浴場に入ると、まず感じるのは全体に行き届いた清潔感。
脱衣所から続く空間はきちんと手入れがされており、気持ちよく過ごせる環境が整っています。
浴槽は42℃ほどのしっかりとした熱さ。
ジェットや電気風呂、ボタン式のパワージェット、ミクロンバイブラ風呂などが揃い、
それぞれ違った入り心地を楽しむことができます。
一方で、37℃ほどの低温湯も用意されており、ゆっくりと長く浸かりたいときにもぴったり。
熱めのお湯でしっかり温まり、低温湯で体を落ち着かせたり。
そんな入り方を繰り返していると、自然と体の力が抜けていくような感覚になります。
サウナと内気浴で整う時間

サウナ室は、木のぬくもりに包まれた落ち着いた空間。
静かに流れる時間の中で、じっくりと汗をかくことができます。

サウナ室を出たすぐの動線には、約14℃の水風呂。
しっかりと冷たさは感じつつも、体感はどこかやわらかく、無理なくゆっくりと浸かっていられる心地よさがあります。

浴場内の椅子では、湯気に包まれたやわらかな空気の中で内気浴を楽しめます。
ぼんやりと過ごしているだけで、自然と体が整っていくような感覚に。
外の風と景色に包まれる、露天と外気浴のひととき

多賀良湯で、なんといっても印象的なのがこの露天風呂の景色!
露天スペースに出ると、木の温もりを感じる板張りの壁に和照明のやわらかな光。
湯船の先には植栽と石が調和した、小さな庭のような空間。
夜風を浴びながらその景色を眺めたり、サウナ後の外気浴でゆっくり体を休めたり。
思わず時間を忘れてしまうほど、心地よい“ととのい”が味わえます。

個人的におすすめなのが露天風呂から見上げた景色。
空を切り取ったような光の入り方は、どこかジェームス・タレルの作品を思わせるようで、
そこに煙突がすっと伸びるその風景は、どこか印象的で、思わず見入ってしまいます。
人と人の距離が少し近くなる空間


お風呂上がりに腰をおろしてテレビを眺めたり、置かれているちょっとしたゲームに手を伸ばしたり。
気づけば隣に座った人と自然と会話が生まれたりして、
同じ空間にいる人同士がゆるくつながるような、不思議と居心地のいい空間。

定番の瓶牛乳からジュース、ビール、アイスまで。お風呂上がりの楽しみが並びます。
お風呂上がりの牛乳は、血液循環が良くなり、栄養を効率よく吸収できるともいわれています。
エコで遊び心があるメモ帳

入場券を再利用した、お持ち帰りOKなメモ帳。
SDGsの視点と、思わずクスッとするユーモアが光るアイデアも魅力です。

気軽に立ち寄れて、しっかりとリフレッシュできる多賀良湯。
お風呂だけでなく、空間や時間の流れまで心地よく感じられる場所でした。
ふとしたときに思い出して、また行きたくなる。
そんな銭湯です。
日々の疲れを癒しに、ぜひ訪れてみてください!

多賀良湯(たからゆ)
住所:川崎市幸区下平間223-17
営業時間 :14:00〜23:00 日曜日10:00〜23:00
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
電話:044-556-0683
※営業時間は来店前にInstagramをご確認ください


